
倭仮名在原系図 蘭平物狂 三代目尾上左近 初舞台
素襖落
名月八幡祭
三等A席1列
今月は全くもってパスするつもりでいた。
巡業東コースと中央コース、計3回の観劇予定があることもあって。
でもね、Twitterに上がってくる評判を見ていたら興味が湧いてきた。
わたしが初めての松緑さんを見たのは仮名手本忠臣蔵。
松緑さんの五段目の斧定九郎、出番はほんの少しなんだけどおみ足が美しくて。
倒れて(死んで)いる姿も美しいの。
白浪五人男は菊之助さんばっかり見ていたから、今思い返しても浜松屋のことしか記憶にない。
あとは南座顔見世だけど、脇役的な出番しかなかったしね。
戻りでチケットをGETしたのだけど、ギリギリまで迷ってた。
贔屓でもない、演目もよくわからない状態で一等を取るべきか。
三階はどんなもんだろう。
今まで一等以外を避けていたのだけど(単に舞台から離れると寝る)物は試しと思って三階最前にした。
初めての三階、行ってみての感想。
・三階でもよく見える!
・座席の足下が狭い…
・双眼鏡でもよく見えるじゃん!!
そして蘭平物狂。
・自慢できることでもないが、スイマーに襲われずに済んだ
・松緑さんの見得を切る姿に惚れる
・あの大立ち回りは大興奮!!!
・やはり美しいおみ足
・蘭平が繁蔵を探す姿と声が頭から離れない
倅が心許ない…!
繁蔵は何をしておる…!
繁蔵ー!ととは此処におるぞよー!!
・涙腺崩壊、親子の情愛
・ぶっかえり見えないorz
・着物の裾が綺麗に舞うの、惚れる
・ピンと上がった足の親指
萌え死ぬとはこのことじゃないか?
劇中口上というか、左近さんの初舞台なのでご挨拶がある。
大向こうも気持ちいい。
菊五郎さんが紹介するかたち。
時蔵さんは下手にいる。好きな役者さんのひとりでもある。
蘭平物狂が終わったあとは、清々しい気持ちになった。
またすぐにでも観たいと思ったのは白浪五人男以来かな。
素襖落ではとたんにスイマーが…。
名月八幡祭は播磨屋の狂気を感じた。
ゾクゾクした。あんな凄惨なことがあったのに、変わらず月は登って月明かりが照らすとか。
やっぱり、女に入れあげて自滅するパターンは嫌いだ。
蘭平物狂で清々しい気持ちになったのに、名月八幡祭で突き落とされるってなにごと。
蘭平物狂、親子で挑むってところがなおさらいいのよね。
左近さんはこれからどんどん大きくなるし、今しかできない役柄でしょう。
お父さんの姿を間近でみての、どんとん成長してほしい。
今後が楽しみな役者さんです。
今回の観劇で物欲が刺激されて、演劇界を買ってしまった。
松緑さんのロングインタビューを読んで複雑な想いを抱いた。